「起業したいけど、何をすればいいいかわからない・・・」
「起業するためのネタがなくて困っている・・・」
「起業を考えているけど、自分にできるか不安で・・・」
この記事は、このような方に向けて書いています。
結論からいうと、起業ネタがない人は、誰かを応援するために起業すればOKです。
起業というと、自分で起業のアイデアを考えなければいけない、というイメージが強いですが、そもそも起業したことがない人が、最初からすごいビジネスアイデアを思いつくわけがありません。
いつかは起業しようと考えている人のほとんどが、起業ネタに困っています。

私はこれまで7年間、個人事業主から上場企業まで、様々な業種や規模感の会社の経営、採用、WEBマーケティングのコンサルティングをやってきました。仕事を通じて約500名の経営者と話をしてきた経験があります。
これらの経験を活かして、今回は将来起業を考えている方に向けて、「起業ネタがない人は誰かを応援するために起業すればいい理由」について話していきたいと思います。
この記事の目次
起業ネタがない人は誰かを応援するために起業すればいい理由

2019年5月に総務省が実施した調査によると、総労働人口は6,732万人で、そのうち、会社員として働く人は5,993万人です。
つまり、日本では、働く人の9割近くが会社で働いているということになります。
さらに、会社員として働く人の多くが、「収入源が勤め先の一本だけ」という状態です。
多くの人が、収入源は、会社からもらう給料だけだと考えていますが、これは非常にリスクの高い考え方です。
会社が潰れてしまったり、雇ってくれる会社がなくなったりしたら、この人は路頭に迷うことになります。
「年収を上げるためには転職すればいい」と考えている方もいます。
しかし、実際には、転職する人と、転職しない人で、年収にどのような差があるのでしょうか?
「雇用の常識」という書籍によると、全年齢において、転職を一度もしなかったケースが最も年収が高くなり、転職をすればするほど平均年収が下がる、というデータが出ています。
つまり、年収を上げたり、収入源を増やすためには、「個人でも稼げる力を身に付けておかないといけない」ということになります。
派手な起業ではなく地味に起業する
起業ときくと、お金・アイデア・人脈などが必要で、何か大きなことをやらなければいけない、と思っている方も多いと思います。
しかし、別に大きなことをやらなくても、地味なことをやるだけでも起業はできます。
派手な企業ではなく、地味にコツコツと企業することは、会社に勤めながらでもできるし、個人として独立する形でもできます。
業務の内容も、Excelでの表作成、Wordでの書類作成、プレゼン資料の作成、ホームページの作成、ブログの更新、動画の作成など、普段会社でやっている普通の業務でもOKなのです。
「人手に困っていて、業務の手がまわらない」という会社に対して、このような地味なサービスを提供してあげるだけで、ビジネスは成立します。
地味に起業することは、誰でもすぐに実践できるのです。
優秀な学生も会社で5年働くと、ただの会社員になる
どんな優秀な学生でも、会社で5年も働けば、ただの人になってしまします。
学生時代に優秀で、新卒として就活しているときは、引く手あまたで、どこの企業からも内定を得ていた人でも、会社組織の中で5年以上働いていると、組織のルールにどっぷり浸かってしまい、「どこにでもいるただの会社員」になってしまいます。
だから、どこにでもいる市場価値の低い人材ではなく、世の中から必要とされる市場価値の高い人材になるためにも、「自分のビジネスを持つ」という経験はおすすめです。
まわりの人の役に立つことから始めればいい

書店で参考資料を4冊くらい買って、要約したものをレポートにまとめて、渡してあげるだけでもお客さんから喜ばれます。
起業には、特別なアイデアやスキルは必要なく、シンプルに困っている人を助けてあげればいいのです。
あなたのまわりにいる「熱意のある起業家」「起業に向けて準備している人」を見つけて、その人を応援することから始めるのがおすすめです。
まずは、そういう人たちをサポートしながら、自分の経験やスキルを磨いていくというのが、初心者の起業には向いています。
好きな人を見つけるためにSNSを活用する
素人が起業するときのネタは、好きなことをビジネスにするより、好きな人のビジネスを応援するほうが、うまくいきます。
好きな人を見つけるのに、SNSはとても活用できます。
ただし、SNSを活用するときに重要なのは、「発信よりも、応援したい人とつながることに重きをおくこと」です。
大多数の普通の人は、最初から自分自身を売り込もうとするから失敗するのです。
他人の応援から始めれば、経験も深まり、人脈も広がります。
つまり、他人を応援すれば、チャンスも多くなるということです。
知識の提供ではなく、応戦を提供する

今の時代は、知識を持っていることが強みにならなくなったので、知識をただ伝えるだけではお金になりません。
必要な知識にすぐたどり着くための検索能力や、検索して得た情報をもとに何かの業務を代行することが、お金になる時代です。
自分でビジネスアイデアを考えて起業するよりも、好きな人を手伝ってあげるほうが気楽に起業をスタートできます。
私たちは、「自分ができないこと(悩み)」を解決してくれる人に、お金を払いたいと思うものです。
すごいアイデアを持っているよりも、お客さんの悩みを解決することの方が、起業では大切だということです。
「ホームページをつくりたいけど、自分ではつくれない・・・」「ブログ更新を誰かにやってほしい・・・」「動画を誰かにつくってほしい・・・」などの悩みを解決してあげるという起業ネタで十分ということですね。
起業スタート時の形態と便利ツール
株式会社をつくると、最低でも20万円のお金が必要になるので、最初から株式会社をつくる必要はなく、まずは、個人事業主としてスタートするのがおすすめです。
また、起業した後は、さまざまなツールを活用することで、さらに、ビジネスがやりやすくなります。
特に、「Chatwork(チャットワーク)」「ZOOM(ズーム)」「Googleスプレットシート・ドキュメント・スライド」の3つのツールは、お客様とのコミュニケ―ションをとるときに、めちゃくちゃ役に立ちます。
好きな人の投稿にリアクションするときのコツ

著名人のメルマガ、ブログ、Twitterは、ただ購読するのではなく、「気になる人や応援したい人のメルマガ、ブログ、Twitterなどを投稿に対して、どんどんリアクションすること」で、チャンスが増えていきます。
また、「面白かったです!」「いいですね!」などの感想だけのコメントは、誰でもやっていて普通なので、埋もれてしまいます。
ですから、リアクションするときは、実践結果を報告すると、相手の印象に残りやすくなります。
さらに、地味な投稿にターゲットを絞って、その投稿を読んで自分がどう考えたか、どのような実践をしたのか、などのコメントを残すと目立つので、取り上げられやすくなります。
このように、投稿に対してリアクションをとるときは、単純な感想ではなく、自分自身の変化を報告するのが効果的です。
好きになってもらうためのプロフィールのつくり方
プロフィールをつくつときに、過去の実績、保有資格やスキルを書いている人は多いですが、その人の仕事に対する姿勢や想いに触れている内容を書いている人は、ほとんどいません。
ですから、「想い」にフォーカスして、プロフィールをつくると、印象に残りやすくなります。
プロフィールに想いを書いておくことで、「こういう人の役に立ちたい!」と思ってもらえることも増えます。
好き嫌いではなく、好きな人を応援するという判断軸を持つ

「好き・嫌い」で、仕事をやるか・やらないかを決めている人もいますが、このような仕事の仕方だと、モチベーションが続かず、結果的に長続きしないということが多いです。
一方で、「この人が好き!」「この人を応援したい!」というモチベーションで仕事に取り組むと、成果が出やすくなります。
なぜなら、この取り組み方だと、「好きな相手を喜ばせたい!」と考えるので、何をやっても楽しく思えるのです。
ですから、「好きなことをビジネスにするより、好きな人のビジネスを応援する」という考え方が重要ということです。
誰かを応援する起業の3ステップ
誰かを応援する起業は、3つのステップになっており、1つ目のステップが「サポーター」、2つ目のステップが「ディレクター」、3つ目のステップが「プロデューサー」です。
サポーター時代は、「相手が苦手な作業をお手伝いする」という働き方になります。
ディレクター時代は、「1人の起業家をサポートするためのすべての作業の取りまとめをする」という働き方になります。
プロデューサー時代は、「作業を統括するだけでなく、売上やブランディングにも関わり、起業家の右腕として活躍する」という働き方になります。
まとめ
今回のまとめです。
- 起業ネタがない人は誰かを応援するために起業すればいい
- 派手な起業ではなく地味に起業する
- 優秀な学生も会社で5年働くと、ただの会社員になる
- まわりの人の役に立つことから始めればいい
- 好きな人を見つけるためにSNSを活用する
- 知識の提供ではなく、応戦を提供する
- 起業スタート時の形態と便利ツール
- 好きな人の投稿にリアクションするときのコツ
- 好きになってもらうためのプロフィールのつくり方
- 好き嫌いではなく、好きな人を応援するという判断軸を持つ
- 誰かを応援する起業の3ステップ
今回は、「起業ネタがない人は誰かを応援するために起業すればいい理由」について話しました。
起業したいけどネタに困っているという方は、まわりにいる好きな人や応援したい人を手伝うために起業するのはいかがでしょうか?
自分のために何かをするよりも、誰かのために何かをするほうが、ものすごいエネルギーが湧いてくるものです。
将来、起業を考えている方は、ぜひ今回の内容を参考にしてください。